常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

「新型の頭脳流出?」-スマホ依存症は認知機能の低下を招くー

「頭脳流出:スマホを傍に置いておくだけで認知機能を低下させる。」と題する論文(The Consumer in a Connected World誌8月号)が発表された。 この論文によると、日頃からスマホを使用している520名の大学生の男女を対象とした研究で対象者を3群に分けて、第…

健康と病気は同じ連続体上にある②

去る3月のこの欄で表題①について書いた。これはアメリカの社会学者アーロン・アントノフスキーの理論であるが、英語オリジナルの表現は「健康」が”Ease”で、「病気」が”Dis-ease”という表現で説明されている。実は、この方が「同じ連続体上にある」という説…

「適度な運動」と「ご機嫌な気持ち」が健康維持には大切

欧州の格言に「遺伝子が弾丸を込め、生活習慣が引き金を引く」というのがある。これは、「例え持って生まれた遺伝子の中に悪質な病気を引き起こす可能性のある遺伝子が含まれていたとしても、正しい生活習慣を維持しておれば発病はしない」という事を言って…

利便性とそのリスクとの相関性

1月のコラムで私は「利便性の向上とそれによる代償」について書いた。交通手段の飛躍的な発展によって現代人の私たちの行動範囲が飛躍的に広がった反面、運動不足による生活習慣病の拡大という高価な代償を支払うことになった。 さらに、インターネットの登…

ビタミンDの健康効果

ビタミンDは一般的に腸内でのカルシウムの吸収を高めて骨や歯を丈夫にすることは良く知られていることだが、最近の研究ではさらに、心臓疾患、がん、自己免疫疾患、肥満や認知症、インフルエンザなどの予防や免疫力の強化にも効果があるだけでなく、長寿と関…

ため息は自己防衛の生体反応

昔からため息は体に良くないという事がいわれているが、最近はむしろ体に良いといわれるようになった。どうして昔の人はため息を体に悪いと考えたのだろうか。 ため息はどんな時に、あるいはどんな人に多く出るのかを考えて見ると良く理解できる。一般的に不…

健康と病気は同じ連続体上にある

アメリカの健康社会学者アーロン・アントノフスキーは「健康と病気は別個のものではなく、私たちは健康と病気の連続体上のどこかに位置している」と述べている。 つまり、すこぶる元気で健康に感じる時は連続体上の健康側に近い位置にあり、朝から体がだるく…

利便性の向上とその代償について

時代の変化とともに世の中がだんだん便利になってきている。 18世紀の産業革命を皮切りにして陸海空で今まで人類が経験したことのなかった夢のような交通手段が発明されたことで世界的に人の移動が飛躍的に高まった。さらに車社会とIT革命の普及により、かつ…

本を出版致しました。(運動はこんなに健康に良い)

最近は健康寿命という言葉がマスコミでも多く取り上げられるようになった。健康寿命とは文字通り健康で自分の事は自分でできる状態をいう。健康寿命が注目されるようになったのは平均寿命との間に大きな乖離があるという事実からの様だ。現在、男性で9年強、…

気候の変わり目の体調管理

最近はやっと気候の変化が落ち着いてきたが、今年は特に日々の変化が大きく体調を維持していくのに苦労した人も多かったのではないだろうか。 こうした気候変動が私たちの体内にも影響を及ぼすことは避けられない。何となく気分がすぐれないとか、体がだるい…

国会議員には「スタンディング・オベーション」を大いに推奨する

先月30日の衆議院予算委員会で26日の所信表明演説の際に多くの自民党議員がスタンディングオベーション(立ち上がり拍手)をして演説が中断されたことを民進党が批判していたが、私は逆に健康維持の観点から大いにサタンディング・オベーションを推奨したい…

日米の社会的マナーの違いについて

私は2006年までの約11年間をアメリカで生活をしていた。社会的マナーという観点では日本は約束をきちんと守り、時間にも正確であり信号などもきちんと守る国民性であるというのが一般的であると思う。私もそうした自負を持って海外でも生活していたが、これ…

太極拳とフロー体験

芸術やスポーツの世界にはフロー体験と呼ばれるものがある。フロー体験というのは「時間の経過を忘れて、没入するほどの喜びの体験」のことを言う。フロー体験を得るためには自分がしようとしていることのチャレンジ度(難易度)とそのことに対する自分のス…

大切なのはポジティブ思考

定期的に適度の運動を継続することが健康に良いことは、今では誰でも理解している。しかし、このことが科学的に証明されたのは戦後になってからだ。1953年に発表されたロンドン大学のモリス教授らの研究でロンドンバスの運転手(仕事中は座ったままで体はほ…

太極拳は究極の有酸素運動

近年、太極拳の健康効果についての研究論文が数多く発表されている。世界の医学系雑誌に発表された論文は昨年1年だけでも110本以上になる。それだけ太極拳の健康効果について世界中の大学などの研究機関で注目を集めている証だろう。 太極拳は中国で武術とし…

体と脳のエクササイズが健康寿命の延伸になる

ハーバード大学系列のマクレーン病院のバヒア博士によると、体を動かしてエクササイズすることが筋肉を鍛え、血流を促して健康に良いように、脳についても新しいことを学ぶことに挑戦することが脳の血流を増やし神経細胞を再生させて認知機能の向上につなが…

動物性たんぱく質の摂取量の善悪は年代によって異なる

食の欧米化が癌とくに大腸がんの増加に影響を与えていることはすでに、多くの研究からも分かっている。そうした中で南カリフォルニア大学のモーガン・レビンらの研究グループから興味深い研究が発表された。それは肉などの動物性たんぱく質の摂取量と死亡リ…

人はなぜ年取ると時間の経過を早く感じるようになるのか

私は太極拳をやっているので高齢者の皆さんと話をする機会が良くある。そのような時ほぼ10人中10人の人がうなずくことが「時間の経過を早く感じる」ということだ。 それでは、なぜ年を取ると時間の経過を早く感じるようになるのだろうか。フランスの科学者ア…

運動と脳の働き

数年前に『脳を鍛えるには運動しかない!』(著)という本が出版され話題となった。著者はハーバード大学のジョン・レイティ教授で、日本に講演に来られた際に私も少しお話しする機会があったが非常に話しやすい先生であった。 この本の中で運動することは脳…

老化について

昔、不老長寿の薬を求めて家来に徒労の旅をさせた中国の皇帝がいたが、朗報が彼のもとに届くこともなく死を迎えた、と伝えられている。そして現代でもこの命題は変わりなく、人は誰でも例外なく老いる。では、なぜ人は老いるのか、と言う疑問に対しては現代…

人間の「脳力」の凄さ

先日、新宿末廣亭で寄席を楽しんできた。沢山の芸人さんが多彩な演芸やお笑いを披露してくれたのであっという間に時間が過ぎたが、私が今回の演芸の中で特に驚いたのは紙切り芸人の技であった。舞台で体を揺らしながら手さばき鮮やかに紙を切っていくのだが…

運動とがんの関係

「運動を錠剤にして販売することが出来れば、世界で最も売れる薬になるだろう」と言われるくらい、運動が健康に良いことは広く知られております。適度の運動を定期的に継続することで、肥満などによるメタボ予防、足腰などの運動器のロコモ予防、心肺機能の…

健康の維持には自分がコントロールできる事とできない事があることを知ることが大切

自分の健康に関心のない人はいないでしょう。健康を維持するためには自分がコントロールできる事とできない事があることをはっきりと認識することが大切です。 それでは、自分がコントロールできない事とは何でしょうか。まず第1に年齢です。どんなに健康に…

認知症予防に太極拳が良い?②

太極拳では体の力を抜いてゆっくりと手足をバラバラに動かすことが求められます。こうした動きは一見さほど難しいようには見えませんが、いざ自分がやってみると簡単ではない事を実感します。私たちは初めて新しい動作に挑戦する時、「どうしたら上手く手足…

認知症予防に太極拳が良い?

最近はいろいろなメディアを通じて太極拳の健康効果が伝えられるようになってきた。太極拳の健康効果についての研究を行っている者としては喜ばしい限りである。そこで、今回は太極拳の健康効果について簡単に述べてみたいと思います。 武術として中国で始ま…

“こころ”が若い人は長寿?

ロンドン大学の研究グループによると、52歳以上の男女6,500人を対象に行った調査で、実年齢より3歳以上若いと感じている人は実年齢と同じ、あるいはそれ以上と感じている人と比べて死亡率が低い事が分かった報告している。自分が感じている年齢と癌との間に…

青春時代の思い出は年をどれだけ重ねても変わらず懐かしい

昨年は高校を卒業して50年目の年であった。このようなこともあり、“半世紀会”と称した高校の同窓会が名古屋で開催された。もともと男子校であった関係で女生徒は少なかったのだが、この“半世紀会”には2名の女性の参加があり大変盛り上がった。そして最後に舟…

「運動不足」は「パンデミック」な状態(病気などの“大流行”)

世界の死亡原因の第4位に「運動不足」があるとする報告が近年のイギリスの医療雑誌『ランセット』に報告された。同誌では「パンデミック」(病気などの“大流行”)という表現を用いてその深刻さを訴えている。そして2007年だけでも非伝染性の病気で死亡…

楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか

私が勤務した会社のOB会では幾つかの同好会があり旧交を温めあう良い機会となっているが、その一つに「寄席観賞巡り同好会」と云うのがある。年に2回都内の寄席演芸場で半日とっぷりと笑う同好会であるため、私も毎回楽しみに参加させて頂いている。昨日は…

疲れた時にはショート・ナップ(短い昼寝)が効果大

今日は4月1日。桜の花も満開となり、やっと本格的な春の到来だ。このような気候になると体の60兆ともいわれる細胞も安心するのか昼食後などには眠くなったりする。健康の3要素として一般的にバランスの摂れた食事・適度の運動・十分な休養と云われている。ど…