常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

2014-07-07から1日間の記事一覧

動かないことが万病のもと

運動が健康に良いことは昔から伝えられてきたが、科学的に運動と健康の因果関係が明らかになったのは1950年代になってからである。ロンドン大学のモリス教授はロンドン市内を走る2階建てバスの運転手が心疾患による死亡率が高いことに注目して調査した…

日本人の平均寿命

平成24年度版「簡易生命表」によると日本人の平均寿命は男性79.94歳、女性86.41歳で、日本は世界有数の長寿国である。 明治時代の平均寿命が40歳ぐらいであったとされているから、この130年くらいで平均寿命が倍以上延びたことになる。しかしながら、これか…

老化について

人間が老化していく過程には幾つかの仮説がある。そしてそれは我々人間がコントロールできないものとコントロール可能なものに大きく分かれる。 人間がコントロールできないものの中には活性酸素などによる細胞の突然変異などにより正常に働かなくなってしま…

「ポスト抗生物質時代」の到来が予測される中で思うこと

世界保健機関(WHO)は抗生物質が効かない耐性菌が世界で拡大傾向にあると警告している。人類は過去生命を脅かす細菌やウイルスとの戦いの歴史ともいえる。中世にはペストが世界中で大流行し、19世紀にはコレラが猛威を奮ったが、20世紀に入って抗生物質が発…

「気は長く、食細く、心広かれ」とは先人の長寿の秘訣

江戸時代初期の天台宗の天海大僧正は100歳を超える長寿者であったと伝えられているが、その秘訣を問われた時「気は長く、食細く、心広かれ」と答えたと伝えられている。この言葉を知った時私は全く絶句してしまった.現代の科学の力でやっとこれらの事は真実…

自分のオプティマム・ポイントを見つけることが肝要

オプティマム・ポイントという言葉がある。日本語では最適点と言うことになるだろうか。 例えば、睡眠のオプティマム・ポイントは7時間だという。これより不足していても良くないし、これより長く寝ることも体には良くないようだ。同様に1週間の運動量も2000…

主観的幸福感と快楽の回転踏み台

Subjective Well-Being(SWB)という言葉がある。日本語では一般的に「主観的幸福感」と訳されている。このSWBの研究の第一人者とされているアメリカの心理学者エド・ディナーは「主観的幸福感」というものは、「自分の生活が価値のあるものかどうかにつ…

山のあなたの空遠く、幸い住むとひとのいふ

「山のあなたの空遠く、幸い住むとひとのいふ。。。」とは、有名な上田敏訳によるカール・ブッセの詩の冒頭部分である。この詩では、作者は幸せを求め続けたが、結局見つけることが出来なかった、という悲しい詩である。 「幸福とは何か」という課題は、古く…

健康であることほど幸福なことはない

「幸せ」を構成する要素には幾つかある。社会的な地位、家族、仕事、お金などなど。しかし何と言っても最も重要な要素は「健康」だろう。病気で寝ていては、社会的な地位が高くても、優しい家族がいても、好きな仕事が出来ても、お金があっても幸福だと感じ…

健康維持の運動は日常生活でのちょっぴり工夫でも可能

健康寿命という言葉がある。介護などの必要がなく元気で自立して生きていることをいう。日本は平均寿命が世界で最も長い長寿国であるが、最近はこの健康寿命を如何に伸ばしていくかということにより注目するようになってきた。 適度な運動はバランスの取れた…

運動と空腹・満腹の奇妙な関係

健康を維持する為には適度の運動を続けることが大切だということは論を待たない。人間は有史以来食べ物を求めて常に動き回らなければならなかったために、空腹と運動はいつも付きまとっていた。 ところが、現代になると一般的には空腹状態にあることは稀とな…

生活習慣病について

最近、生活習慣病ということばがマスコミに頻繁に出ている。考えてみると、この生活習慣病ということば自体が滑稽なことばだ。生活習慣とはライフスタイルそのものともいえるので、今風に生きることが病気に直結するということなのだ。これはなんとも皮肉な…

良いストレス:ユーストレス(Eustress)の効用

ストレスと云えば悪いイメージが一般的だが、ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」がある。元は工学用語であったストレスという言葉を現在のような人の生体反応を表す意味で最初に使用したカナダの生理学者ハンス・セリエは「良いストレス」と「…

健康ペンタゴン

1.快眠:十分な睡眠は体の免疫力を高め、ホルモンの分泌を増やし、昼間活動している時に傷ついた細胞を修復する。7~8時間の睡眠が良いとされている。出来るだけ午前12時前には寝床に着くことが望ましい。 2.快食:今巷ではいろいろなダイエット法が言わ…

生命の進化に劇的な変化を与えたという「眼の登場」

生命の進化の過程で今からおよそ5億年前のカンブリア紀に「カンブリア爆発」と呼ばれる生命のビッグバン起った。突如として多様な生物が登場したその最大の理由が「眼の登場」であったと言われている。眼を持った動物は生存競争の中で圧倒的に有利な立場に立…

「ちょっぴり挑戦」が健康に良い

「ちょっぴり頑張る」、「ちょっぴり無理する」などの「ちょっぴり挑戦」することは体に「ちょっぴりストレス」を与えることで良いストレスを生む。ストレスという概念の生みの親であるハンス・セリエはストレスを2つに分類し、ストレスのない状態や過度の…

笑う門には“健康”来たる

昔から「笑う門には福来たる」と言われている。笑うことで頬の筋肉(頬骨筋)が収縮し脳を刺激することでβエンドルフィンが分泌され楽しい気持ちになるようだ。そして楽しい気持ちになることでストレスが解消され、さらにはナチュラルキラー細胞が活性化され…

最良の健康法は自分の体に対して「我が子を愛する親のような気持ち」で接する事

自分の命は母親から生を受けた時から始まったのではない。それは生命がこの地球に誕生したと言われている40億年前から連綿と現在まで続いており、私たちはその遺伝子を受け継いでいるのだ。この気の遠くなるような長い期間には外敵や環境の変化などで生命の…

基本を押さえて自分に合った健康法を見いだすのが良い

世のなかには数多と健康法と称するものがある.それぞれいちいち,それなりに理に適っているものも多い.問題は私たちの遺伝子は各自千差万別であり,果たしてそれらの健康法が自分に適したものかは不明である.このことを私が認識させられたのは最近読んだ…

進化の過程における「共生」は神の絶妙な采配

地球上に生命が誕生したのは40億年前と云われている.40億年という気の遠くなるような時間の間に地球の環境は劇的に変化をしてきた.そして,この激しい環境の変化の中で神は絶妙な采配をすることで生命の存続を可能にしてきたと云える.その絶妙な采配の1…