常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

健康ペンタゴン

 

1.快眠:十分な睡眠は体の免疫力を高め、ホルモンの分泌を増やし、昼間活動している時に傷ついた細胞を修復する。7~8時間の睡眠が良いとされている。出来るだけ午前12時前には寝床に着くことが望ましい。

2.快食:今巷ではいろいろなダイエット法が言われているが、人それぞれの体質の違いなどを考慮すると万人に適用できるのかは疑わしい。基本的な点はバランスのとれた食事をする事、良く噛むこと、そして昔から言われている腹八分を守る事に尽きる。バイキング料理などは特に要注意だ。アメリカでは「マインドフル・イーティング」などと言われているが、食事を良く味わってゆっくりと良く噛んで食べすぎないことが大切だ。

3.快便:朝食を終えると間もなく自然と便をもよおしたくなる。腸が適切に活動をしていると誰でも自然とこうした状態となる。そしてトイレに入ると直ぐに自然に排便が可能となり快適な気持ちになる。要した時間も2~3分である。大便の大半は食事の残物ではなく、腸内細菌の死骸物であるとのことであるが、そう思うと自分の排泄物に対して水洗で流しながら腸内で良く働いてくれて有難うという感謝の気持ちになる。

4.快顔:快便の後はすがすがしい気持ちになり、「今日も1日元気に頑張るぞ」という気持になる。そうすると自然と顔がゆるみ快顔が出来る。笑顔になると頬の筋肉(頬骨筋)が収縮するが、この筋肉は脳に繋がっているため、脳を刺激すことで快適ホルモンであるβエンドルフィンが分泌されるため快適な気持ちになる。人は楽しい時に笑う(キャノン・バート説)ことは経験的に知っているが、自分で笑顔を作る(作り笑い)ことでも楽しい気持ちが得られる(ジェームズ・ランゲ説)ため、1人でいる時や悲しい事があった時には鏡を見ながら笑顔を作って見ることだ。そうするとβエンドルフィンが分泌されて心が楽しい気持ちになるはずだ。

5.快動:最後は体を動かすこと。適度の運動だ。人間は生きている限り常にストレスを感じている。従って、ストレスから逃避することは死を意味する。ストレスという言葉を最初に使ったハンス・セリエはストレスを「良いストレス」と「悪いストレス」に分けている。「悪いストレス」とはストレスがほとんどない状態と非常に強いストレスがある状態のことを言い、逆に「良いストレス」とは適度のストレスがある状態のことを言うと定義している。適度の運動は正にこの「良いストレス」なのだ。良いストレスを体に与えると免疫細胞だけでなく体内のすべての細胞が活性化され若返りがなされる。運動は楽しいのでつい夢中になったりするので要注意だ。あくまでも適度の運動に心がける必要がある。楽しみながら適度の強度の運動をすることが大切だ。そしてそれを継続すること。1年ほど継続すると誰でもその健康効果を実感できるだろう。こうした快適な運動(快動)が快適な睡眠(快眠)に繋がるという健康サイクルが生まれる。

以上のような5つ(ペンタゴン)要素を継続することが健康維持には大切だと思っている。厚生労働省の発表では健康寿命(健康で自分の事は自分で出来る寿命)と平均寿命との差(介護が必要な期間)が男性で約9年、女性で約12年と言われている。誰しも最期の最期まで健康で元気に過ごし、ポックリとあの世に旅立ちたいだろう。そのためにも、この「健康ペンタゴン」がヒントになればと願っている。