常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

良いストレス:ユーストレス(Eustress)の効用

ストレスと云えば悪いイメージが一般的だが、ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」がある。元は工学用語であったストレスという言葉を現在のような人の生体反応を表す意味で最初に使用したカナダの生理学者ハンス・セリエは「良いストレス」と「悪いストレス」を以下のように定義している。過剰なストレスと非常に少ないストレスが「悪いストレス」(Distress)で、適度のストレスが「良いストレス」(Eustress)である。

それでは、「良いストレス」とはどのようなものであろうか。嬉しい出来事、楽しいこと、適度の運動など体にとって適度の刺激が「良いストレス」と言える。従って、運動も楽しむ程度の適度の運動が健康に良いと言える。また、認知症の患者に少しストレスを与える作業をしてもらうと楽しみながら行う患者ほど効果が大きかったという報告もある。人の細胞は適度のストレスで快適な状態が得られると活性化するのだろうか。

先日世界中を驚かせたSTAP細胞も弱酸性液に2-3日入れて置くと初期化されるとの発表であったが、これも弱酸性液という「良いストレス」を加えた結果かもしれない。