常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

因果関係‐なぜ私たちはこの永遠の命題を追い求め続けるのか

私たちは子供のころから「なぜ?」、「どうして?」を連発して親を困惑させてきた。そして大人になってからも、自分の体に生じた異変や自然現象の異変に対して「まぜ?」、「どうして?」と思うことがよくある。 これは何も好奇心の強い人に限ったことではない。

古来、私たちの先人たちはこうした様々な疑問に対して、体験を通してその回答を導き出している。そして多くの場合、それらが現代の科学によって正しいことが証明されている。  

曰く、「寝る子は良く育つ」 (成長ホルモンは睡眠時に多く分泌される) 

曰く、「三つ子の魂百まで」 (誕生後5-6歳までに遺伝子のオン・オフが決定される)

曰く、「笑う門には福来たる」 (笑うことで免疫細胞が活性化される) 等々

科学的に証明する術を持たなかった先代の人たちはどうしてこうした因果関係を把握することが出来たのか只、驚くばかりだ。そして体験を通じても解明できない現象に対しては、宗教にその回答を求めてきた。そして導き出したのが「因果の悟り」であり、「因果の道理」であり、「因果応報」など、である。

こうした因果関係の探求は先代の人たちだけに限ったことではない。私のような研究者の端くれを含めて世界中の研究者たちが様々な研究を行っているのは正に因果関係の探求に他ならない。しかしながら、どんなに科学が発達しても私たちの体や自然現象の異変に対して、すべての「因果関係」を解明することは出来ないだろう。それは、この無限の宇宙の大きさから比べれば私たちはあまりにも小さく無力な存在だからだ。

従って、「科学」と「宗教」は永遠に共存していくのだろう。