常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか

私が勤務した会社のOB会では幾つかの同好会があり旧交を温めあう良い機会となっているが、その一つに「寄席観賞巡り同好会」と云うのがある。年に2回都内の寄席演芸場で半日とっぷりと笑う同好会であるため、私も毎回楽しみに参加させて頂いている。昨日は国立演芸場でたっぷりと笑い、そして取りに登場した歌丸師匠の話に会場が静まりかえるほどの迫力に引き込まれ、終わると同時に大拍手となった。大いに笑い本当に楽しさを満喫した時間であった。

笑いの健康効果についてはストレス解消、高血圧予防、糖尿病予防、免疫力の強化、うつ予防、認知症予防など最近の研究から多くの健康効果が分かってきている。

「幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ。」という幸福論で有名なアランの言葉ではないが、「楽しいから笑うのか(キャノン・バート説)、笑うから楽しいのか(ジェームズ・ランゲ説)」という命題は古くから生理学・心理学の分野で多くの議論となってきた。一見したところ「楽しいから笑う」の方が自然に受け入れられるようにも思えるが、よく考えて見るとアランの言うように「笑うから楽しい」も真理に思えてくる。それは自分で笑顔を作って見ると気持ちが和んでくるから、誰でも実感できるだろう。笑顔を作ると頬の筋肉(頬骨筋)が収縮するが、頬骨筋は脳に結びついている筋肉である為、その刺激が脳に伝達されてβエンドルフィンというホルモンが分泌されることから、楽しい気持ちになると言われている。

「ハッピー・ピープル・リブ・ロンガー」という論文が2-3年前にアメリカで発表されて話題となったが、正に、「笑う門には“福”来たる」であり、「笑う門には“健康”来たる」である。

笑うと気持ちが良くなり、ハッピーな気持ちになり、そして何よりも健康に良いのだから、大いに笑おう!!