常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

老化について

昔、不老長寿の薬を求めて家来に徒労の旅をさせた中国の皇帝がいたが、朗報が彼のもとに届くこともなく死を迎えた、と伝えられている。そして現代でもこの命題は変わりなく、人は誰でも例外なく老いる。では、なぜ人は老いるのか、と言う疑問に対しては現代科学の粋をもってしてもまだ完全には解明されていない。 

そんな中で最近大変興味のある研究が発表された。アフリカのモザンビークジンバブエに雨季の間に出来る水たまりに生息するカダヤシ類の淡水魚がいる。この魚は雨季が始まると孵化して3週間ぐらいで産卵できるまでになり、2-3か月で死を迎えるという超短命の生き物である。世界の科学者たちが注目したのはこの淡水魚を実験室で観測すれは短期間で生命誕生から死までの過程を観察できるということだそうである。そして、2-3か月を迎えると鱗の色が輝きを失い、体のあちこちにがん細胞が見られるようになるそうだ。

現在では長寿遺伝子といわれるサーチュインとか長寿ホルモンといわれるIGF-1などの研究が進められているが、不老長寿を願う気持ちは中国の皇帝だけでなく、人間の尽きない課題かもしれない。