常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

ため息は自己防衛の生体反応

昔からため息は体に良くないという事がいわれているが、最近はむしろ体に良いといわれるようになった。どうして昔の人はため息を体に悪いと考えたのだろうか。

ため息はどんな時に、あるいはどんな人に多く出るのかを考えて見ると良く理解できる。一般的に不安なことや悩み・ストレスなどを多く抱えている人がため息を多くする。不安なことや悩みを多く抱えているとその人の自律神経はどうしても交感神経が高くなり、自律神経の乱れが生じてしまう。こうした乱れが長期間継続すると体調を崩すことになる。

私たちの体はこうした体調の崩れを生じる前に自己防衛的にため息を起こさせて自律神経の乱れを調整することをしていると考えられる。ため息とは大きく息を吐くことである。私たちの自律神経は吸気時に交感神経が高まり、呼気時に副交感神経が高まるようになっている。従って、ため息をつくことで副交感神経が高まり、自律神経をバランスのとれた正常な形に戻す役目を担っているのだ。

ストレスが高まったり、悩みや不安な状態になったりしたときはため息を待たずに、意識的に深い呼吸(吸気の倍ぐらいの長さでゆっくりと吐いていく)をすることが自律神経のバランスを保つのに大変有効と言える。