常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

紫外線は本当に体に有害なのか?

夏が近づいてくるにつれて、紫外線対策などの情報がマスコミを中心に氾濫してくる。しかし本当に紫外線は私たちにとって有害なものなのか。紫外線が肌のシミやシワなどの原因になることは考えられる。しかし、紫外線の有害な面のみが強調され過ぎていないだろうか。

近年、世界中の人がビタミンD不足に陥っていることは数多くの論文より発表されている。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため骨を丈夫にすることは良く知られている事だが、最近の論文では血管・筋肉・免疫細胞の強化だけでなくがん予防の効果*1も報告されている

5月25日(金)から27日(日)までの3日間大阪の国際会議場で抗加齢医学会総会が開催されたが、「光環境とエイジング」と題するシンポジウムも開催されていた。数名の先生方が講演されたが、その中で私に印象付けた言葉が「内的老化と外的老化」という表現だった。

「内的老化」とはビタミンD不足による様々な体の内部の炎症の結果最終的にはがんを誘発するという事であり、「外的老化」とは紫外線による皮膚のダメージによるシミやシワということである。

どちらを優先すべきかは自ずから明らかだろう。

*1:今年3月に国立がん研究センターからも論文が発表された。