生命の進化に劇的な変化を与えたという「眼の登場」

生命の進化の過程で今からおよそ5億年前のカンブリア紀に「カンブリア爆発」と呼ばれる生命のビッグバン起った。突如として多様な生物が登場したその最大の理由が「眼の登場」であったと言われている。眼を持った動物は生存競争の中で圧倒的に有利な立場に立ったことは容易に想像できる。そして競争に打ち勝つための最大の武器として眼を持った多様な動物の出現を生んだと思われる。「必要は発明の母」と言われるが、「必要は進化の父」と言えるかもしれない。

私たちの脳は知覚機能を通じて外から得る情報量の8割以上を視覚に依存しているといわれるが、こうした生命の進化の中における眼の位置づけを考えれば、私たちの脳が外からの刺激による情報の大半を眼に依存していることは納得できる。