常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

日米の社会的マナーの違いについて

私は2006年までの約11年間をアメリカで生活をしていた。社会的マナーという観点では日本は約束をきちんと守り、時間にも正確であり信号などもきちんと守る国民性であるというのが一般的であると思う。私もそうした自負を持って海外でも生活していたが、これはアメリカ人の社会的マナーの方が日本人よりも優れているという気づいた点が幾つかある。

  • 二人で入ったレストランでの料理の出し方

日本では二人でレストランに入って二人別々の料理を注文したら、別々に運ばれてくるのがふつうである。時にはもう一方の料理はかなり遅れて運ばれて来るときもあり、ただひたすら待つか先に一方だけが食べてもう一人は今か今かとばかり指をくわえて待つという事が頻繁に起こる。

しかし、アメリカでは料理は必ず二人分同時に運ばれてくる。別々に運ばれてきたことは10年間生活して一度も経験したことがない。つまり、彼らの考えはこうだ。レストランで食事をするというのは食べることだけが目的でなく、食事をしながら会話を楽しみ生活をエンジョイするために来るのであるという事だ。従って、一人分だけ料理が運ばれて、もう一人分は後からくるなどは受け入れられないという事だろう。

  • 建物のドアの開閉時には必ず後続者に配慮する。

アメリカでは建物の出入りの時のドアの開閉は必ず後続者の有無を確かめ、後続者がいる時はドアを開けたまま支えて次の人にバトンタッチするのが常識となっている。一方日本ではどうだろう。先の人がドアを開けて入っても、後ろを振り返って後続者の確認などは全く行わない。私は日本に戻って来たばかりの頃に、後続の人にドアを開けて支えていたら、後ろから来た人はそのまま私の事を気にもかけずに行ってしまったという経験がある。つまり、私は単なるドアマン役をさせられてしまったのだ。

 

  • 救急車が後ろから来たら直ちにスピードを落として、道路わきに車を停車する。

救急車がサイレンを鳴らして後ろから近付いて来たら、例外なく道路わきに車を止めて救急車に道を譲り、救急車が通り過ぎたら再び通常通り車を走らせるというのがアメリカでは常識だ。人命にも関わる可能性がある救急車を一刻も早く通そうと考えるのが一般的だ。

一方、日本では全く無頓着なケースが多くみられる。従って、サイレンだけでなくマイクで大声を出して注意を喚起しながら走っていることが多い。

私は以上のことで日本のマナーがアメリカと比較して悪いことを強調しているのではない。否、日本の方がいろいろな面で優れていることが多い。しかし、上述の3点についてはもう少しどうにか出来ないものかと日頃から思っている。