常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

「ポスト抗生物質時代」の到来が予測される中で思うこと

世界保健機関(WHO)は抗生物質が効かない耐性菌が世界で拡大傾向にあると警告している。人類は過去生命を脅かす細菌やウイルスとの戦いの歴史ともいえる。中世にはペストが世界中で大流行し、19世紀にはコレラが猛威を奮ったが、20世紀に入って抗生物質が発見されたため、人類はやっと生命を脅かす戦いに勝利を得たように思えた。しかしながら、実際には抗生物質の効かない耐性菌が世界的に拡大している現状は大変な脅威といえる。細菌やウイルスも生存の戦いをしているのである。少しでも隙があれば生き残るために変異する術を学んでくる。耐性菌の出現は我々人間サイドに隙があったことから出現するチャンスを得たと言える。

耐性菌が拡大している要因の1つは医療機関も患者も安易に抗生物質に依存していることが考えられる。この点についてはWHOも抗生物質の処方を必要最低限にするよう呼びかけている。そして患者側で注意すべき点としては抗生物質の服用が必要な時は途中で使用を止めずに医者の処方を忠実に守ることが必要だろう。そして、やはり健全な生活習慣をすることで我々一人ひとりが免疫力を高めて置くことが大切だろう。