日本人の平均寿命
平成24年度版「簡易生命表」によると日本人の平均寿命は男性79.94歳、女性86.41歳で、日本は世界有数の長寿国である。
明治時代の平均寿命が40歳ぐらいであったとされているから、この130年くらいで平均寿命が倍以上延びたことになる。しかしながら、これからもこのような傾向が続くのかとなると少し疑問だ。人間総合科学大学大学院の柴田博教授によると、戦後日本の食生活は従来の日本型食生活にプラスして肉などのたんぱく質の摂取が増大して理想的な食生活をするようになったことが長寿に貢献したのではないかとしているが、今の若い女性は極端なカロリー制限により体が必要とする栄養を十分摂取していないと、柴田教授は警告している。こうした状態が続けば世界に誇る長寿国日本も並みの平均寿命国になってしまうかもしれない。
「私たちの齢(よわい)は70年。健やかであっても80年」
これは今からおよそ2500年ぐらい前に書かれたとされるが、現代の日本人にほぼ当てはまるのには大きな驚きだ。しかしこの先半世紀後にはどうなっていることだろう。