常楽さんの健康ブログ

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記憶に残る中南米の国③:南北アメリカ大陸の間に浮かぶカリブ海諸島

カリブ海には数十の小さな島々があるが、比較的大きくて良く知られたキューバスペイン語圏)、ジャマイカ英語圏)、ハイチ(フランス語圏)、ドミニカ共和国スペイン語圏)、プエルトリコアメリカ合衆国領)などの他に西インド諸島と呼ばれる小さな群島がある。

 

そしてこの西インド諸島の中でも特に私の記憶に残っているのがセント・マーチン島である。  この島の大きさは東京の町田市より少し小さいぐらいの面積の島であるが、南北に分割されており北側はフランス領、南側はオランダ領になっており、空港はオランダ領側にある。私が初めてこの空港に到着した時はもう日が暮れていたので、税関を済ませて直ぐにタクシーに乗車してホテル名を告げたまでは良かったのだが、少し行くと周辺の景色が建物も明かりもない山道に入ってきたので、少しずつ不安になってきたことを今でも鮮明に覚えている。そして、不安な気持ちを抱きながらもしばらくすると辺りの景色が町らしくなってきたので、安堵していると間もなくホテルに到着した。しかし、安堵したのもつかの間、空港ではオランダ語が使用されていたのに、到着した先のホテルではなんとフランス語が使用されていたのだ!! つまり、私は島の南側の空港から山を乗り越えて北側の町にあるホテルに辿り着いたのである。カリブ海には数十という島々があるが、ハイチ共和国ドミニカ共和国のように一つの島に二つの国が存在しているケースはある。しかし、このような小さな島が二つの国(オランダ領とフランス領)に管理されている島は他にはない。

 

こうした実態を知ると、15世紀末にコロンブスの新大陸発見を機に始まった大航海時代におけるヨーロッパ諸国の覇権争いの痕跡が美しいカリブ海の諸国に今も残っている事実に驚かされる。