常楽さんの健康ブログ

健康について考えるブログです。

記憶に残る中南米の国①:世界最高地にある国際空港

毎日がコロナで明けコロナで暮れる日々が続いているので、今回から話題を変えてしばらくの間、現役時代に30年近く海外駐在員として仕事をしてきた中で経験した記憶に残っている思い出について書いてみたい。

 

南米大陸の中間辺りにボリビアという国がある。周りをペルー、チリ、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの5ヵ国に囲まれ、アンデス山脈も通っていることから、6000メートル級の山も複数ある高地である。

私が30代の頃に2回ほどこの国の中心都市ラパスに出張したことがある。その頃はあまり予備知識も無く訪問したので、飛行機が空港に到着した時、機内アナウンスでこの空港が海抜4000メートル超の高度にあるので、ゆっくりと注意深く歩く必要があることを聞かされ、驚いた。機内アナウンスではさらに空港内には酸素ボンベが用意されているので気分が悪くなったら、申し出るようにとの事であったので急に不安になったことを記憶している。

空港での手続きをゆっくりと行ってから、目的地のラパスまでタクシーで行ったのだが、なんとラパスは4000メートル超の空港からすり鉢状になった底の方に約500メートルほど下ったところにあったのだ。

想像してみて頂きたい!!富士山より高い高地に旅客機が発着できるほどの広さの滑走路があり、そこからすり鉢状に500メートルほど下ったところに住民が住む町があるのがラパスという町なのだ。従って、ここでは一般的な常識が反対である。一般的にはお金持ちは高地に住むが、ここラパスはさらに低い土地に高級住宅がある。そして、貧しい人達は空港近くの高地に住んでいるのだ。

私は低地から一挙に4000メートル超の高地に降り立ったので、高山病にならないように気を付けながら仕事をしていたが、二日目の夜には体調を崩してしまいホテルにドクターに来てもらうことになってしまった。幸い軽い高山病であったので、仕事には差し支えなかったが、翌日取引先の人と話をしているとテニスをしたり、普通の運動をやっているとの事で地元の人はさすがに肺の構造も変化しているのだろうと驚いた。車はアメリカからの輸入車の様だが、ボリビア向けには低酸素でもエンジンの性能が落ちないように改造してから輸入しているようだ。

私は沢山の海外の国を訪問したが、ボリビアは強く記憶に残った国の一つだ。次回も別の国の印象について書いてみたい。